『絶対にデレてはいけないツンデレ』感想
最後に掬いとった言葉がどうか××でありますように
今回はこちら、
『絶対にデレてはいけないツンデレ』です!!
いやー、このタイトルヒロインにかかってるだけじゃなくてまさかの……笑
言葉にしよう、だってそれは〝想い〟を伝えるためにあるのだから。伝わらないかもしれない、でも伝わって欲しい、届いて欲しい。だから言葉にするんだ。似たもの同士、正反対、矛盾いろんなものが交わって紡がれた言葉たちはしっかり私に届きました。最高でした。
名前のない距離に名前をつけるのは最後の最後でいい。
登場人物たちはみんな何かしら隠しているですけどそれが面白かった。海各務姉妹もすれ違ってるように見えて芯の部分は似たもの同士な感じがした。愛が強いんだ。波樹も鼻につくところあるんだけど、この作品の大事にしてる言葉と向き合うためにはいい味出してるなって思いましたね。この人物たちの話は多くは語られないのですがそれでいいんじゃないかなと納得しました。読者がその後とかを補完すればよいのかなと。
少しノリでついていけなくなりそうな部分もあったのですが、前作と違って謎の提示を最初に持ってきて、それでも「なるほど」ってなる芯の部分は残しておく力量には唸らされました。面白かったです!
あと、秋ってのも物語の演出的によかったんですよ。紅葉(椛)の花言葉が浮かびましたし、
「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」
という歌があるんですけど、これも浮かびました。尚更響きました。
リンク載せるので気になった方は是非御一読くださいませ。
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またお会いしましょう!!