『ただ制服を着てるだけ』 感想
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『ただ制服を着てるだけ』です!
第13回GA文庫大賞金賞受賞作ですね。率直に言うとめちゃくちゃよかった!!
コンビニの店長として働き続けて4年の社畜主人公が、ひょんなことからJKリフレに通い出し、そこで働いているJK(ニセモノ)にどこか執着してしまう。そしてストーリーが進むにつれて一緒に暮らすという流れに……って感じです。
社会などのいろんな闇を見てきたワケありな社畜とこれまた暗い部分を見てきたJKでも20歳でもない(2021年現在では成人とは呼べない)中途半端な19歳、仕事としてJKをしているニセモノJKとの歪な関係や揺れ動いてる部分(自分の気持ちをうまく整理できないところなど)を心理描写を挟みつつ丁寧に描かれていましたし、その二人だけでなくまわりを固めてくれる他の登場人物もどこかダメな部分、迷いや悩みなど(傍から見るとちゃんとしてる、完璧とは言えない)があってそこも二人をより際立たせているように感じ面白かったです。
作者があとがきで危惧してる点は確かになと思います。でも、ここまでイイ!と思えるものに出会えることなんてなかなかない。
自己責任論への流れがもうすごいな、見事だなとしか言えなかったです。それと『ただ制服を着てるだけ』というタイトルに二つの意味があるとは……。
次巻も出るようなのでめちゃくちゃ楽しみです!!
今年読んだ中でも群を抜いてる印象を受けました。GA新作の顔と言っても過言ではないのでは??
まだ読んでないよ! という方は是非リンク上に貼ってますので読んでみてください!!
以上! またお会いしましょう!!