4年目と『チラムネ福井コラボ』とあくしゅの夏休み
好きを好きでいること
※どうでもいいこと、暗い感じの内容なので見たくない方は読まない方がいいです。
私が『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称『チラムネ』を好きになってから4年が経った。
あの頃私は自分というものを見失っていた。逃げていた。そんななかにたぶんこの作品が、照らしてくれたんだと思う。
作者の裕夢先生にはたくさん迷惑をかけてきた。いま振り返ると思い出ではあるが黒歴史というのがふさわしい気がする。この場を借りていま一度謝罪したい。
そんなバカやってた頃にかかわっていた人たちは片手で数えるくらいになってしまったのではないだろうか? 発売前から、1巻が発売されてからファンが盛り上げて、どんどん広がっていく。そんな熱い作品を築き上げていく様を初めて私は、そのひとりとして見てきたので少し寂しい。
好きなものを好きでいるのにも力を使う
どこかで聞いたこの言葉。確かにな、と思う。
人間ずっとひとつのものに同じ熱量をもって好きでいることなんて、たぶんあまりないのではないだろうか?
実際に日々いろんなものと出会う機会があって、目移りしてしまうなんてことが自分でもある。
だが、チラムネだけは別だった。あのときの気持ちを、熱を忘れることなんて一度たりともなかった。いまでもずっと胸を張って好きと言える。
私は、チラムネ福井コラボに初めて参加した。4年越しの福井。幸せな時間だった。
ずっと不安だった、怖かった。周りには読んでいる人がいないし話をできる人がいないから。SNSを開けば、そこにはたくさんのファンがいるけれどそれは文字だけだったから。
でも、そんな気持ちはすぐに晴れた。一緒に聖地をまわってくれる人がいた。AKUSHUさんを訪れる人がいて、聖地巡礼ノートにはたくさんの言葉たちがあった。私の大好きがみんな大好きなんだって……嬉しかった。周りには話ができて、聞いてくれて受け止めてくれる人ばかりだった。
好きを好きって言えることの幸せを改めて感じた。
話は飛ぶが、私はこのライトノベルがすごい!の協力者として1回しかチラムネに投票していない。理由はたぶん自分のなかでいろいろあるんだと思うけど、私自身よくわかっていない。ただ、好きってだけで投票したくないって気持ちがあったという事実。それよりも、心のそこからコレ!! とは私には言えなかった。○巻の方がいいなって思う気持ちがあった。
チラムネは、殿堂入りこそはしたものの三連覇を僅差で果たせなかった事実。私が投票していたら結果はもしかしたら変わったのでは?と終わってからずっとそういう気持ちが心のなかにずっと居座り続けていた。
7巻を読んだ、8巻も読んだ。ただ、あの頃のようにブログを書くという熱がない……感想も思うように言葉にできないでいた。
私の大好きを大好きでいる人たちと前以上に繋がってしまったことで自分の言葉を残すのが怖くなった。また自分を見失っていたのだと思う。
なんでこうやっていまだらだらと自分のなかを書き続けているのか? きっかけをくれたショートストーリーがあったから。
『あくしゅの夏休み』
西野明日風が登場するss。このssの最後の10行。このたった10行に私はどこか救われた。自分のことを言われている気がした。自分が思っているのとは違う展開があったり、失望したり、勝手に期待したり……。明日風が少年に言った言葉たちが私の胸を刺す。
読書ってのはそういうものでいい。
裕夢先生から言われているようだった。
ありがとう。やっぱりこの作品が好きだ。4年間好きでいてよかった。
この作品ともっと向き合っていこうと思う。ぶつかっていこうと思う。
自分の言葉でみんなに、あなたに届けたい。
ずっと好きでいたい。応援しています。
これからもよろしく。