みうみんのラノベ(深読み)屋さん

基本的に読んだラノベについて感想などを記録の意味も込めて書こうかなと。深読みもする。

『母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ』感想

 

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、

 

 

 


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母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ せめて息子のラブコメにまざらないでください - ライトノベル(ラノベ) 夏色 青空/米白粕(富士見ファンタジア文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

『母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ』です!

 先に言うと読むのがツライ人はツライそんな印象。

 まぁタイトル通りです……が、しっかりその中に彼ら彼女らなりの定義が芯の部分があってそこが垣間見れたのは良かったです。p.276は「へぇ……なるほど」ってなりましたし、家族とか作家(創作)、持つ者、持たざる者の部分でいいなって思った部分や会話劇で笑ってしまった部分もあったのは事実。でも、なんか中途半端感が否めない。

 イラストもいいので2巻からかなと。もうちょい深掘ってくれること祈って。

 

 

 またお会いしましょう!

 

『千歳くんはラムネ瓶のなか 4』再読─夢と漢字とひらがなと。〜BGMを添えて〜─

 あの夏は今、終わったから。

 この夏がいま、始まる。

 

 だって、きっと雨は止んだから。

 

 

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、


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千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 

 

 『千歳くんはラムネ瓶のなか』の4巻再読したので少しだけ語らせてください!!

 

 

 

 

 【雨と音楽】

 さて、この作品で""が印象的な巻というと2巻と3巻が挙げられると思いますが、私は4巻まで雨は降っていたと思います。人それぞれで解釈のしかたは違うと思いますので「ふーん」って流していただければ幸いです。なぜそう思うのかだけ先に述べますと私は雨=涙なのでは? と睨んでいるからです。(3巻でそんな描写があるのは内緒)

 1巻で山崎健、2巻で七瀬悠月、3巻で西野明日風、4巻で青海陽千歳朔が涙を流しています。

 

 それでですね。2巻、3巻再読のときの自分何してんの?って思ったことがありまして……。

 『Singing in The Rain』『Rainy Days And Mondays』というふたつの曲が千歳朔の家のチボリから流れます。この作品は音楽で間接的に、でも芯を捉えて離さないなにかを託していると思っています。そのときの登場人物の心情がそこにある気がします。上を見上げたらそこにある空みたいな??

 

 と、脱線はよしてですね。このときにいたのは千歳朔と七瀬悠月のふたり。どちらかがどちらかの曲にあてはまるのでは? と考えます。前者が七瀬悠月で、後者が千歳朔なのではないでしょうか。七瀬悠月が雨に打たれていたとき千歳朔は「風邪ひいちまう」と傘で雨を遮ります。この時点ではどちらも雨に否定的というか、いい感じを持っていません。でも、エピローグで七瀬悠月はこう言います。

 

だから本当は、とめられない気持ちをさっさと恋って名前で呼んであげればいい。(P.359)

 

 

だからなんだと、『Rainy Days And Mondays』という曲にこんな歌詞があります。(訳し方はいろいろだと思いますがピンときたのがこれ!!)

 

 

前にも、こんな感情が私の中で
浮かんだり消えたりしたわ
だからといって
それを口に出して言う必要もない
だって 何も言わなくても
わかるでしょう

(『Rainy Days And Mondays』)

 

 

カーペンターズを読む 『Rainy Days And Mondays』 - 向かうところ敵なし

 

 2巻のプロローグが思い出されませんか? ないか?

 

 悠月の心のなかには太陽があり、千歳朔はまだ雨に打たれ続けています。

 

 とか言ったけど4巻のあとに3巻ペラペラ読み返して見つけてしまった……。

 

たとえば土砂降りのなかで傘を閉じて素敵に唄い出す紳士のような〜(3巻 P.12〜13)

 

雨の日は嫌いだ、と昔は思っていた。

そうでもないな、といまでは思う。(P.12)

 

 

 って出てくるんですよね。まさしく前者は『Singing in The Rain』ですやん。

 でも!! P.39のビニール越しの空を見上げながらのところはニュアンスが少し違うように思います。千歳朔にはまだなにかがあるんだと。完全にではないけど〜ってかんじですかね。たぶん。

 4巻では千歳朔の心のなかの太陽が、そこにあった太陽がメラメラと再び輝き始めましたね。半分だけど……。いつか空一面に輝くきれいな太陽の笑顔がみれるのでしょうか。

 

そういえば、雨が似合う女子がいたよなぁ(SS読めてない雑魚)

 

 

 

【夢と音楽】

 はい! 次行きます!

 『千歳くんはラムネ瓶のなか』を語る上でというか、この作品これ大事にしてんじゃないの?っていう言葉のひとつが"夢"です。それを語る上で前に明日風のSSについて書いたやつあるのでそれも読んでいただけると少しは伝わるのかなと。下に載せときます。

 

『千歳くんはラムネ瓶のなか』と古いJ-POP、その他の考察 - みうみんのラノベ(深読み)屋さん

 

 夢と言っても"眠ってるときに見るもの"とか"将来実現させたいと思っていること"とか"現実からはなれた空想や楽しい考え"などがあると思いますが、めちゃくちゃ大事なのは後者ふたつですかね。

 

「夢はもう見ないのかい?」(2巻 『拝啓、少年よ』Hump Back)

 

 

「夢からさめてしまわぬように」(3巻 『夢からさめてしまわぬように』Syrup 16g

 

 

「夢から覚めたら忘れないように」

「夢から覚めても」

4巻 『エバーグリーン』サイダーガール)

 

 この歌詞たちは各巻のメロンブックス特典である秘密のヒロインブックカバーに書かれてあるものです。偶然なのでしょうか? SSでも夢について書かれてあるものもあります。

 あの夏を終わらせた千歳朔は、何を追いかけて、どこに向かって進むのでしょうか?

 

 

 

【"今"と"いま"】

 これすごく気になってたんです。めちゃくちゃでてくるんですもん! なんで漢字とひらがな使い分けてんの? って。たぶん……いや! 絶対これわざとです!(言い切ったが内心汗ヤバい)

 

 過去と現在って感じでどこか距離を置こうと言う表れなのか、区切りというか踏ん切りというか。

 

あのとき、今をあがけなかった自分に向けた言葉。

今をあがき続けているあいつにおしえてもらったこと。(4巻 P.346)

 

 この4巻の文を読むとわかりやすいかもしれません。今から目を逸らした千歳朔、反対に劣等感を抱きつつも今をあがき続けている青海陽。

 

 

 

【"まぶしい"と"眩しい"】

 このふたつも使い分けされている気がします。

 

「俺もあいつがうらやましくて、まぶしくて、痛いよ」(2巻 P.287)

 

 2巻に柊夕湖について話す千歳朔のこの言葉は、ひらがなです。でも、4巻の最後の青海陽への言葉は漢字なんです。ここもニュアンスが違うのかなと。

 青海陽のほうがやさしい感じがします。

 

 

 

 

 【織姫と彦星】

 4巻で七夕の描写がありましたね。

 

「私たちは織姫と彦星って柄じゃないね」(P.210)

 

 と青海陽は言います。

 

 ちなみに、織姫と彦星はそれぞれ、

*織姫:裁縫をつかさどる星(こと座のベガ)

*彦星:農業をつかさどる星(わし座のアルタイル)

の象徴とされています。

 話はこんな感じです。

 

 天の神様の娘「織姫」はそれはそれは美しいはたを織っていました。神様はそんな娘が自慢でしたが、毎日化粧もせず、身なりに気を遣わずに働き続ける様子を不憫に思い、娘に見合う婿を探すことにしました。

すると、ひたすら牛の世話に励む勤勉な若者「彦星」に出会います。この真面目な若者こそ、娘を幸せにしてくれると思い、その若者を娘の結婚相手に決めました。

そんな二人は毎日仲睦まじく暮らしましたが、これまでとは一転して遊んで暮らすようになり、仕事を全くしなかったため、天の服は不足し、牛達はやせ細っていきました。神様が働くように言うも、返事だけでちっとも働こうとしません。

ついに怒った天の神様は、織姫を西に、彦星を東に、天の川で隔てて引き離し、二人はお互いの姿を見ることも出来ないようになりました。

それから二人は悲しみにくれ、働こうともしなかったため、余計に牛は病気になったり、天の服はボロボロになっていくばかりです。

これに困った天の神様は、毎日真面目に働くなら7月7日だけは会わせてやると約束をすると、二人はまじめに働くようになりました。

こうして毎年7月7日の夜は織姫と彦星はデートをするようになりました。

 

 

7月7日に降る雨のことを『催涙雨』と言い、
これには様々な捉え方があります。

その中でも最も一般的なのが、
「年に一回の機会に会うことが出来ずに悲しむ織姫と彦星が流す涙」
というものです。

この悲しいエピソードとは別に、
「雨の氾濫で天の川を渡ることが出来ないが、“かささぎ”の群れが橋となり、二人は会うことが出来た」
という話も有名です。

 

よく分かる七夕伝説|織姫と彦星の物語・催涙雨について – 明日のネタ帳

 

 織姫と彦星は結ばれます。でも、青海陽と千歳朔はそんな柄じゃないねと言います……ああ!!もう!!

 

 と、興奮してしまいまひたてへ。

 夏の大三角とも4巻で出てきますがはくちょう座のデネブだけなんか仲間はずれ感がありませんか? そこで気になり調べたらデネブが"かささぎ"だといわれていることがわかりました。(恋のキューピッド的な)しかも、一番明るいのはベガですが……

 

ベガは確かに情熱的で美しい。でもそれは見せかけの輝き。本当に美しいのは、情熱を内に秘めて光るデネブのほうかも。

どんなことでも、一面だけ見ていては、真実は決してわからない。多角的に深く見なくちゃいけないってことなんだ。

夏の大三角 その2 ~アルタイルとデネブ~:達人に訊け!:中日新聞Web

 

 

 

 

 そう。地球からみたみかけの明るさであってデネブが一番かもしれない。

 

「ありがとう、私に気づいてくれて」4巻(P.45)

 

 しかもこれはこじつけ妄想なのですが、今の暦でいくと7月7日ですが、

 

もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在使われている暦ではなく、旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていました。これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで、なかなか星も見られません。そこで国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日を広く報じていくことにしました。

太陰太陽暦は、明治6年に現在の暦が採用されるよりも前の暦で、現在は公には使われていません。このため、伝統的七夕の日は、太陰太陽暦による7月7日に近い日として、以下のように定義します。

二十四節気処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日です。

質問3-10)伝統的七夕について教えて | 国立天文台(NAOJ)

 と調べたらありました。この記事見るとですね。チラムネがスタートした2019年の伝統的七夕8月7日なんですよ!! 

 チラムネ5巻は8月の話なはず。しかもなにかが変わる夏になるという。これ!! 来たんじゃない?? ないか……。

 

 

 

 以上!! 大雑把ですがまとめました!! どうかな? 言葉にどれだけのおもいが込められてるか、少しでも気づけたかな。

 

 

 

ちゃんと終わらせたあとには、ちゃんと始まりがやってくる。

新しい夏は、サイダーの泡みたいにはじける女の子の汗が連れてきた。

 

夏はちゃんと始まって、ちゃんと終わる。

終わったときにいるのは誰なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

『氷の令嬢の溶かし方』感想

いつか雪が解けるように、彼女の心も溶かせたなら

 

 

 

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら

 


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氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

 

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 『氷の令嬢の溶かし方』です!

  これはもう……イラスト買いです笑

 

 

 読み始めて最初に思ったのは、「三人称視点なの!?」ってこと。最近のラブコメ一人称視点が多いので驚きました普通に。読み終わってすぐに思ったのは「書きたいものと読みたいものは違う」ってことです。私が書きたいと思ったものに近しいものを感じるんですけど、実際に読者として読んでみると何か違うんです。別につまらないわけではない。どちらかと言うといい。たぶん主人公に対しての同族嫌悪がある。めちゃくちゃ嫌いってわけではないけど。

 

 

 

 この作品で一番好きな人物は誰かと問われたら火神透子さんと答えます。

 

  と、私の話はこのへんにして。

 ただの隣人(他人)から友達になるまでの過程をゆっくりと丁寧に書かれていたと思います。ここは好きです。

 1番良かったのは、

「……俺、何か冬華にあげたか?」

「ええ、それはもう沢山」(P.284  L1~2)

 このやりとり。これまでの流れからのこれはズルい。でもひとつ欲を言うと、もう少し後でこの展開読みたかったかも……って。でも、友達としてというか区切りとしてはよかったな。あとは15話の最後の文も好き。

 朝陽の友人バカップルも物語のなかでいい感じに働いてたように思います。あの二人の関係とこの二人が対比的でより引き立たせていた気がします。

 

  ということで短いですが終わります。

 

 

 2巻も買います。

 

 

『千歳くんはラムネ瓶のなか 3』再読━━『幻の女』と『カサブランカ』それと日常と非日常━━

 時の過ぎゆくままに

 

 

 

 

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、


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千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle
 

千歳くんはラムネ瓶のなか 3 - ライトノベル(ラノベ) 裕夢/Raemz(ガガガ文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

 『千歳くんはラムネ瓶のなか』3巻を再読しました!!

 先に言っておきます。私は『千歳くんはラムネ瓶のなか』の中で3巻がイチバン刺さってます。

 

 まだ回収していない伏線だったり、最初の時に気づけなかったことが多くありました。では少しだけ語らせてください。

 

 

 

 【日常と非日常、自由と不自由】

 ここでいう日常のひとつは内田優空で非日常は西野明日風です。2巻でもそうでしたが今巻はよりいっそう内田優空が日常の象徴として描かれていたと思います。そして西野明日風は非日常。ところどころで千歳朔は柊夕湖だったり、七瀬悠月だったりをどこか頭の隅で思い浮かべてしまっているところ、ギャップ、喩えに使われたラベンダーの香りなどから伝わってくるのではないでしょうか。

 ちなみに進路相談会での席順で千歳朔と内田優空の距離は遠かったりします。

 もうひとつは福井東京です。現実。移動手段も空路を使うことができたはずだけど、陸路。いままで見てきたものとこれから見るものをありありと丁寧に描いていた。

 

 

 

 【幻の女と相互理解、『愛さずにはいられない』】

   連絡先も知らない幻みたいな関係の2人。相互理解して先輩と後輩から西野明日風と千歳朔へ。「ちゃんとここにいるから」「君のこと抱きしめてもいいかな?」 と夢でも幻でもないのだということをちゃんと確かめるように。

 『幻の女』という作品がこの巻にいろいろかかってるのはわかりました。他の方々も述べているので私は避けます。

『愛さずにはいられない』という自伝的小説。ちょっと常人とはかけ離れている生活を送っていたことも今巻では日常、非日常を印象づけるのにうまく機能していたと思います。この作品のなかにいろんな音楽が出てきてそのときの心理描写を際立せる役割を担っていたり、チラムネもそこ意識してるのかな? って。(『H2』という作品にもそういう描写がありそこも? なんて、思ったり)

 

【王様の耳はロバの耳】

 この寓話。言わなかったらバレなかったけど、言ってもみんな気にしなかった。すこし東京の人みたい(3巻読んだ人に伝わると信じて)。噂は思いもよらぬところから広まるもの。

 

これも3巻の空気感をよりよいものにしていたなと。

 

ヘンゼルとグレーテル

  

 グリム童話ですね。今巻に出てきています。

一般的に伝わっている物語では、老婆が自分をかまどで焼こうとしていることに気づいたグレーテルが、機転を利かせて反対に老婆をかまどに閉じ込めます。

しかしこれまで兄に頼ってばかりだった少女が、こんな大胆で残酷なことを本当にできるのでしょうか。実は初版の「ヘンゼルとグレーテル」には、彼女がこの行動をとる明確な理由が描かれています。

「老婆の顔に母親が重なった。自分たちを森に捨てた、残酷なあの女の顔が……」

グレーテルは、自分たちを森に捨てた母親のことがどうしても許せなかったのです。兄や自分がこんな目に遭っているのはあの母親のせい……そんな強い恨みが、彼女に勇気を与えました。

つまりグレーテルは老婆を殺すことで、これまで自分たちを苦しめてきた母親からも解放されたと解釈できるのでは??といわれています。

 

でも、西野明日風は親の正しさから目を背けずにこうなったのは親のせいだと決めつけず、逆に感謝して自分が決めたことだと認めたのです。だから西野明日風は大丈夫だと思います。闇堕ちはしない!!

 

童話「ヘンゼルとグレーテル」は本当は怖い?初版のあらすじや時代背景を解説 | ホンシェルジュ

 

 目印が月の光で輝く石ってのもいい。パンを目印に変えるんだけど鳥に食べられて目印がなくなるってのも『幻の女』とかかってる気もしなくはない。

 

 

「きっと」「どうせ」

 

 このふたつの言葉が今巻では多々見られます。

 「きっと」という言葉には少なからず、こうなるんだろうなという未来への期待やこうなって欲しいという望みが込められていると思います。逆に、「どうせ」という言葉は諦める理由を探す時。

 私が「うおおお!!!」ってなったのは、

 

━━この人のお嫁さんになることも、きっと、ない。(P.379)

 

「もしいつか朔兄がひとりぼっちで寂しくなったら、私がお嫁さんになってあげるよ」

「君の泣き虫がなおったらね」(P.341)

 

「私の一生分は、ここに置いていくから」

 というこの文たち。喪失感が漂いそうになりますが、「きっと」なんですよ、西野明日風の泣き虫はなおってないけど、そこに西野明日風は置いていくんです。だから、きっと……そんな未来があるかもしれない。だって彼女の物語なのだから(この物語の主人公なんて言うまでもない……だろ?)。

 

 

 

 

【『 ワイルド・サイドを行け』と『 バイバイサンキュー』】

 

https://youtu.be/NIHj9-OeulQ (ワイルド・サイドを行け)

https://youtu.be/LFr1uIaGe7A (バイバイサンキュー)

 これは今巻のなかに出てくるGLIM SPANKYとBUMP OF CHICKENの曲のひとつ。

 前者は柊夕湖と内田優空が千歳朔の家に押しかけ女房()したときにランダム再生(ここ重要)で流れた曲。

「悪い予感のする方へ行く」という歌詞が、いま歩き出した西野明日風を表してる気がして……福井から出るところ考えられない、まだ見えない、このまま流されそうと言う内田優空と柊夕湖との対比な気がしたのです。(どこに向かって進めばいいのかわからない千歳朔……)「日々は分岐点ばかり」という歌詞も向き合わなければいけない千歳朔たちにピッタリです。

 

 後者の『バイバイサンキュー』は、明日姉と千歳朔がデートしたときのカラオケで千歳が歌ったもの。そして、明日風と千歳くんが東京から福井へと戻る新幹線で聴いたもの。このふたつはちょっと違う。だって、彼女の場所はここなんだ。

 

 

【ストロベリームーンと王様とバースデー】

 最後の方で、千歳朔と西野明日風が見た月。その月は片思いの人と見た場合、恋人になるといわれていたり、単純に幸運が訪れるといわれていたりします。

 太陽が高く、月が低いからこそ見える現象だそうですよ。月に手が届いちゃいそうですね!

 

 王様とバースデー、ドラマCDの特別編のやつ。千歳朔が誕生日もらったプレゼント全部出てきます。ですが柊夕湖のものだけうまく避けられるんですよ……。悠月は夫婦の木、陽は一番星、優空は飛行機雲と4人はトクベツなものを見ています。が……

 

あーあ。

 

 

【みんな誰かの月だ!】

 

  ラムネの瓶に沈んだビー玉が誰かの月なら、ラムネの瓶に浮かぶビー玉だって誰かの月でいいはずだ。だって決めるのは自分なのだから。

 ここの描写はもう震えましたね。

 

 

さて、最後にイチバン言いたいことを

 

 

【『カサブランカ』と『As Time Goes By』】

 

 そう。このふたつ。今巻の空気感を包んでいたのはこれらなのではと思うんです。ずっと読んでる時に『As Time Goes By』が流れている感覚になりました。特にVerseと呼ばれる部分が響きます。

 

 

明日風と朔の「カサブランカかよ」っていうやり取りはちゃんと作中に出てきます(わりと序盤ドヤ)。

 

 

 あらすじ:
第二次世界大戦時、ナチス政権がヨーロッパで猛威をふるっていた時の事。
ナチスから逃れるため、親ドイツのヴィシー政権支配下にあった北アフリカロッコの首都、カサブランカへ避難していた。多くの人々がアメリカ行きを願っており、中立国であるリスボン経由での亡命を図っていた。
そんな中、アメリカ人のリック(ハンフリー・ボガード)は、自身がカサブランカで経営する酒場「カフェ・アメリカン」にて
1940年にパリがドイツに占領される以前、突然リックの前から姿を消した恋人のイルザ(イングリッド・バーグマン)と運命の再開を果たす。

 

  引っ越して会えなくなった西野明日風と千歳朔にもかかってる気がする。

 ここからは少しネタバレ

 

第二次世界大戦中、ヨーロッパではナチスドイツの侵略が広がると多くの人がアメリカを目指しました。

亡命者たちにとって中継地リスボンへの道のりは厳しいものでした。パリからマルセイユ、地中海を渡りオランへ。そこからフランス領モロッコカサブランカに行き、飛行機でリスボンに飛ぶという複雑な経路をとるのです。

 

 

ある時、ドイツ人情報員が殺害され、通行書を奪われる事件が発生。犯人はカサブランカに潜伏中との情報がはいり、地元の警察は犯人探しにやっきになります。

カサブランカの空港にはドイツ空軍のシュトラッサー少佐が降りたち、迎えに来たルノー署長に事件について尋ねます。ルノーは犯人の目星はついている、リックの店で逮捕すると応えます。

リックの店「カフェ・アメリカン」はアメリカ人のリックが経営しているバー兼カジノです。

リックのもとにウガーテという男がやって来ました。彼はリスボンへの通行書を手に入れて人に売る約束をしているのだが、一時間ほど預かってくれないかと頼み、カジノへ向かいました。リックは通行書をピアノの中に隠します。

シュトラッサーが到着し、警察はウガーテを逮捕します。ドイツ人を殺害して通行書を奪ったのはウガーテだったのです。

しばらくしてラズロとその妻が店にやって来ました。彼女はピアニストのサムと知り合いのようで言葉を交わしています。

彼女はサムに「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」をリクエストします。サムが弾き始めると、リックがやってきて「その曲は禁止だぞ」と強い口調で言います。すぐに女性に気付き二人は見つめ合います。

彼女はかつての恋人、イルザでした。「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」は想い出の曲。パリ、凱旋門、二人で過ごした幸福な日々がサムの脳裏を横切ります。(明日姉と聴いた曲たち)

ルノーが来てリックに忠告します。「ラズロという反ドイツの政治活動家が出国ビザをほしがっている。妻と二人で出国するつもりらしい。しかしここに留まらせる。フランス警察の力を見せてやるのだ。決して邪魔をするな」と。

 

 店からドイツの愛国歌「ラインの守り」が聞こえて、それをドイツ軍士官が我が物顔で歌っています。

ラズロは楽団に合図をし、フランスの国歌を演奏させます。すると店の客たちが次々と立ち上がり大声で合唱をはじめ、「ラインの守り」をかき消してしまいます。歌い終わると喝采が起き、中には涙する人も。

 

 客たちを奮い立たせた国歌、チラムネ3巻は応援歌。

ここの部分、川に飛び込んで泣かせないようにした千歳朔(明日姉)が当てはまるのでは?と、思いました。

 

 イルザと再会して「何も聞かないって約束」「君のことを何も知らない」「10年前の話」っていう部分が今巻に当てはまるなとも思いました。

 

 カサブランカでは誰もが悩んでいる。自由を手にするための中継地点、分岐点。そことかの空気感とかが3巻とマッチしてると思います。

 

 

「君の瞳に乾杯」というこの言葉何回か出てくるが意味が少し違って見えます。パリで幸せな時、占領下で明日が見えない時、再会しパリの時を取り戻した時、別れを告げる時。

 軽い感じから人柄を知れる口癖へ。深く。

 チラムネ3巻で何回も確認するようなやりとりはここを想起させられます。

 

 

 

以上!!乱雑に思ったこと書きました!! どうなんですかね?

 

 

【おまけ】

最後のページを綴るのは自分でありたい

 

この4巻の明日風SS。「捲る」という読者目線ではなく、「綴る」という編む人目線。3巻再読してから読み返してみました。西野明日風は編む人と言っても編集者を目指しています。見つけて届ける側……その場所にいるのは彼女!! っても思いましたが……さてどうなることやら。

 

 

 

 

BUMP OF CHICKENの『宝石になった日』も過ぎったけどどうなんだろ?

 

 

 

短パン姿の君と行ったお祭り、ある人に押しつけられた藍色の浴衣を着て悠月と行ったお祭り、そして━━

黒地に小粋なとんぼ柄のあしらわれた浴衣を着て〝誰か〟と行くであろう夏祭り

 

 

 

 

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4』感想

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、


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 『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4』です!

 では……

 

 正直言うと面白かったですが、物足りない部分も多かったです。頭脳戦よりも脳筋プレイが多かったところは作者らしいなと思うので別に気にしてないのですが……登場人物が増えた分一定のキャラしか描かれず風呂敷広げても畳まないっていう感じがして不安です。作者のエロゲ時代の時から言われているので不安でしかないです。

 

以上、面白かったのは面白かったので今後に期待。

『上流学園の暗躍執事』感想

 どうも!ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、

 

 

 『上流学園の暗躍執事』です!!

 

 いやー、発売当初からイラストがめちゃくちゃ好みで買ってたのですが積んでたのです。なんとか読み終えました!!感想は……

 

 

 

 エリートを親に持つ生徒が集う名門校に執事の末裔である主人公がとある理由でそこに足を踏み入れることになるんですけど1番良かったのは、主人と執事がお互いに相手のことを〝心〟を理解する、そのうえで互いに成長していくのだということ。だけど時には執事が主人の前を歩くことも 大切で……
この流れは心掴まれました!!

個性豊かなキャラが多かったのでちょっと合わないキャラもいましたし、ギャグも行き過ぎている所が(個人的に)見受けられたのですが、ここは好みの問題でしょうか。策も引っかかるものもあったりはしたのですけど面白かったです!!(ここ重要)

 ハリオ先生のイラストも最高で、草壁さんと黒露様がタイプすぎて無理でした。

 2巻読みたいんですけどね……

 

 

以上、またお会いしましょう!!

 

『現実でラブコメできないとだれが決めた? 2』感想

  あなたの「居場所」はどこですか?

 

 

 

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら、

 

 『現実でラブコメできないとだれが決めた?』の2巻です!!

 いやー、めちゃくちゃよかったですね。

 人間誰しも強く生きられるとは限らない。弱い人だっている。どこかに自分の「居場所」を求めている。この巻はそこに向き合っていました。そして自分の手で手に入れる。若干癖があるかもしれないけど、最後の1文まで1巻の時より楽しく読めた。面白かった。他のラブコメではあまり見ないクラスと向き合っていく様には感嘆しました。

 ヒロインとのどこまでも対立する方向性。そこがいまはバランスが保たれていますが、今後どうなるのか見ものですね。

 

 うわー!! またガガガから強いラブコメが来たなぁ……。これだからラブコメは面白い!!

 

 

 まだ読んでいなくて気になっている方がいましたら是非御一読を!!

【最新刊】現実でラブコメできないとだれが決めた? 2 - ライトノベル(ラノベ) 初鹿野創/椎名 くろ(ガガガ文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

  それではまたお会いしましょう!!