みうみんのラノベ(深読み)屋さん

基本的に読んだラノベについて感想などを記録の意味も込めて書こうかなと。深読みもする。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』と古いJ-POP、その他の考察

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今日もこちら

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

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千歳くんはラムネ瓶のなか - ライトノベル(ラノベ) 裕夢/raemz(ガガガ文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

 

『千歳くんはラムネ瓶のなか』についてです!

 タイトルにもある通りの話をしていきます。

 

 

 【『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』メロンブックスSSから読み解く】

 

 西野明日風のSSですね。このなかで、明日姉は古いJ-POPを聴いてるんです。

親友との別れを惜しみながらも、十年後の再会を信じて笑顔でさよならするという曲だった。

 

 これからわかることは親友だし、裕夢先生はBUMP OF CHICKEN好きだから『友達の唄』かな? っても思うかもですが、『secret base~君がくれたもの~』なんですよね。

 先に『友達の唄』から、

 歌詞追うと分かるんですけど、チラムネ本編に出てきた言葉やシーンがあるんですよ!! 雨は悠月(優空とかも?)、帰り道は明日姉、一番星は陽、怖がりで優しいから怒ったこと何度もないけど一度あの時くれた陽、ひとりに怯え~は優空と明日姉もかな?

 と、こんな感じでめちゃくちゃある!!  偶然なんでしょうか? めちゃくちゃ気になります! 教えて裕夢先生……。

 

ていうのを間に挟んで本題。『secret base』で何が言いたいのかと言うと、この歌詞読んでくとけっこうチラムネ本編と繋がってるんですよ。普通に西野明日風の曲? ってもなりましたが、私は少し違う見方をしたいと思います。〝転校〟と〝卒業〟ってベクトルが違う気がするので……

 

 「太陽と月 仲良くして」の前までは西野明日風視点で、そこから内田優空視点なのでは? と思っています。 〝君〟=朔、〝僕〟=優空(明日風)。理由が、明日姉に「十年前のこと覚えてる?」と聞かれ朔は「毎年夏休みにおばあちゃんの家に遊びに行った」のは覚えてると言います。次に「十年後の君を想像出来る?」と聞かれ「まさか、少なくとも、プロ野球選手にはなれなかった。」と過去の自分から見た十年後の話はしてますが〝いま〟の朔はありません。そこで、「冒険もいろいろしたね 二人の秘密の基地の中」という歌詞は明日姉との思い出。太陽と月仲良くしての後の「二人の基地の中」という歌詞は〝秘密〟というものがなくなってかつ二人のってなるといつもの河川敷、優空と朔は一緒に徒歩通学もする仲。最後の方の「将来の夢 大きな希望」は4巻で忘れ物拾ったはずなのになんかまだ影が見えるんですよね。だからここで(優空)〝いま〟の朔くんが将来の夢や大きな希望を持つんじゃないかと予想します。

 

  次の話。

「太陽と月 仲良くして」という歌詞を月=朔、太陽=夕湖と仮定します。仲良くして…… たぶん何かこの二人の間で起こるのではないでしょうか(それを優空視点から見ている)。そこに少なからず優空と浅野海人も関わってくると。本編中で海人が好きなのは夕湖、その子を理不尽に泣かせたら朔を許さない的なこと言ってましたし、朔は「正気を失ってなければそういうことはない」的なことを言ってます。そういうことがなければ……5巻で優空との何かがありサックス吹いてもらう→ダメージくらってる+夕湖となんかある→海人と一悶着。この流れかなと! それと

 

 だからこの先また、君があの日の君みたいに迷子になったら名前を呼んで。―――たとえどんなに辛くて悲しい物語だって、私がハッピーエンドに変えてみせるから。(3巻、P.389)

 

 その流れからこの明日姉の台詞に来るのかなと睨んでおります。一番ありそうでありえなさそうなのが明日姉エンド。

 

  歌詞から読み解いたのはこんなところですかね。

 

 このふたつの曲…… 恋人とかじゃなく、友達なんだよな。友達……。

 

(友達の唄)

https://youtu.be/WfB79A7EKxo 

 

(secret base~君がくれたもの~)

https://youtu.be/p2bx9n-ybrU 

 

【夕湖と優空】

  フォロワーさんたちと話してひとつ行き着いたのは、「5巻は優空ではなく夕湖説」と「5巻6巻で初の前編後編」にするのか?って話です。ここで「家族」と「友達」がテーマになるんじゃないかなと。時期的にお盆だから家族の話になるのは想像ができると思います。どちらかというと優空のイメージがありますね。いいところのお嬢さん感があるので。ピアノとか楽器はやっぱりそういうイメージありますしね。でも、「王様とバースデー」というドラマCDのなかで夕湖がとんぼ柄のあしらわれた浴衣を朔にプレゼントしてて一緒に夏祭り行こうと言ってるので自然と夕湖も絡んでくるなと。とんぼって前に進みます。でもそれは空を飛んでるから。でも私たちは人間です。必ず進んだ先には壁があると考えると、夕湖×家族話もありえそうなんですよね。学校(=空)で弊害なく見える彼女が家(=地)ではみたいな。遊んでたりして顔怪我したら親に怒られる、見られるのに対して「どうせ容姿だけ」というマイナスイメージがある的な。

 でも5巻は優空かなー、何かが変わるんですよ。均衡が崩れると思う。たとえば、線香花火みたいなひと夏の恋とか。

 余談として、優空の話の時は「間接キス」があると予想しときます。サックスを朔に貸すてきなシチュエーションです。吹奏楽部ならけっこうそういうこと(吹き回し)あるみたいなんですよね……。

 

 

 優空が一人で浸ってたときに、朔は優空のそばにいてくれました。だから次は優空が! ってなると次は夕湖たちとの話でその時に朔があの時の優空みたいな感情(空気)に浸って、そこを優空が見つけてサックス吹く的な展開もありそう。

  

 優空=たんぽぽ

たんぽぽの花言葉にある「別離」

たんぽぽの綿毛は風に乗って運ばれていく。いつの間にかそこにはもう居ない。

【王様とバースデー】

 上の話でも少し書いたが、この時内田優空と千歳朔は一緒に飛行機雲を見ます。しかも長く続くやつを。雨の予兆だったりするんですよね飛行機雲は……だからここからも暗い、不穏な香りがするなと。

 

 

【優空の選んだ楽器】

 優空が選んだのはアルトサックスです。自分らしくないものを選んだらしいですね。学校のものということもあるかもしれませんが、たぶん本人買ったと思います。ここではそういう事にしといて……。

 

内田優空が選んだサックス
→アルトサックス
女性っぽい。サックス属のなかで1番美しい音色、音域を出せる。
楽器自体が完成された音質の美しさを既に持っているので、奏者による個性を出すことが難しい。
どのサックスでもいいという人におすすめらしいです。

  ちなみに、自分の音を主張し音楽性を高めるには、練習以上の〝楽器の力〟も必要だそう。

 

 ここからもなんかいろいろ感じちゃいますね。

 

 

【眩しい夕日】

 皆さん、 夕日、西日を一番眩しいと思う季節はいつですか?

 

 そう。夏です。時期的にチラムネも5巻は夏の話。

 本編にも夕湖は眩しいけど痛い的なものが出てきました。

 ここからもなんかあるなと思っちゃいますね。

 

 

 

 

 

 最後に、気になった本文について。

 

「自分の知らない自分を見つけてくれる美少女とは、たいてい恋が始まるもんさ」(1巻、P.267)

『第一印象が最悪な美少年とは、たいてい恋が始まるものよ』

 千歳朔自身が知らない自分を彼女たちヒロイン全員見つけてます。が、第一印象が最悪とまではいかなくても悪かったとなれば、優空、陽、(夕湖)。悠月はどう捉えるかによって変わりますね。明日姉は悪印象ない感じします。

 さて、どうなることやら。

 

 

 

 出会うみんなを背中に乗せていたら、いつの日か一番最初に乗っけた大切なものが転がり落ちてしまうかもしれない。

っていうこれ、一番最初は夕湖か優空ですかね。チーム千歳のなかにと考えると優空。そうじゃなく朔として見るなら夕湖。どっちなんでしょうか。

 

 

 

 

 

と、以上になります! あとは「日食」作中で出てくるのでは? って話になりました。

 

 自分のなかで5巻夕湖説も強くなってますし、優空の話を跨いで6巻かも? っても思います。

 

 いかがでしたでしょうか? 結構前回の再読と含めると深く掘り下げられたのでは?正解不正解はわかりませんが! めちゃくちゃ楽しいです笑

 

ではまたの機会にお会いしましょう!

 

 

 

最後のおまけ。

 BUMP OF CHICKENの『stage of the ground』は陽の曲?  『Gravity』は明日姉? 『Butterfly』は健太っぽい?『ダンデライオン』は優空。全曲が誰かのものなんじゃないの? って思ったり。

 

 優空回でBUMP OF CHICKENの『虹を待つ人』、『涙のふるさと』、『ゼロ』 、夕湖回で『真っ赤な空を見ただろうか』みたいな雰囲気、描写出たら熱いな、なんて。