『君を失いたくない僕と、僕の幸せを願う君』感想など
今回はこちら、
『君を失いたくない僕と、僕の幸せを願う君』です!ネタバレ若干あるのでお気をつけを!!
「消えない泡なんてあると思う?」と問われたら、みなさんは何と答えますか?
記憶なんて、ラムネの泡みたいに朧げでいつか消えてしまうもの。そんな日常のなかに非日常が交ざっても消えないものはあるのだということを感じることが出来たあたたかい物語でした。
そのなかでも好きな場面がありまして、学校内で水鉄砲の撃ち合いするところです。
最初は主人公と仲良い奴らだけで始まったのに、次第に全校生徒を巻き込んで大事に……。この物語のなかで中々に浮いてる話だと思ったんですけど、
「魔法なんて、きっと特別なことじゃないと思う」
「本当に特別なのは、なんでもない毎日の時間だから」
という作中の台詞からいろいろ考えさせられ、いいなと思いましたね。
でも、終盤の流れはちょっと「うーん」と言わざる終えない。前で述べた台詞の中身を広げたものが欲しかった気もしなくはない。好みの問題もあるんでしょうが……。そこらへんのバランスって難しいですね。
「私、実は魔法使いでした! タイムリープさせてたのは私です!」っていうもう1人のヒロイン。
なんて言うかタイムリープものがめちゃくちゃ嫌いってわけでもないんですけど、魅せ方や構成があともう少し! 夏の青を感じたかった ってなったんだと思います。
あとは、オビの『号泣必至』。これも意見わかれるところだと思いますが、これで読者を逃してる可能性もありそうです。
そんなことを言いましたが、結構読みやすくて、「いいな」って思う文もいくつかあったのは事実です!
まだ読んでないという方は是非ご自身の目で確かめて見てください!!
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それではまたお会いしましょう!!