『カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています 4』感想
桜の匂いは、もうしない。
今回はこちら
『カノうわ』4巻です!
いやー、最新巻まで読んじゃいましたよ。もうね、見てらんない。もう見たくない、でも見届けずにはいられないんだよなぁ……
もう心グチャグチャにされました。グサグサ刺さってやばいです。今巻も面白かったので良ければ皆さんリンク貼っとくのでチェックしてみてください!
今回は対照的だった気がする。とあるふたりの描写が。
例えば、p.178
桜が散り始めて葉桜となっていく雰囲気。満開の時には来れなかった。なにか理由つけてないとダメだった。春にしては肌寒い風が吹いた。思考は堂々巡りする、まるで観覧車みたいに。
P.315
日が落ち始める。眩しい笑顔。春疾風が、心の熱を空に攫う(夕陽みたい)。そして観覧車は、廻り続ける。彼の心のなかみたいに。
第10話。雨が降った。彼に迷惑をかけるなら〝自分〟を捨てると言った美濃彩華。変わった。でも、変わってなかった、自分本位の思考回路が残っていた。また彼に迷惑をかけていた。彼は次失敗したら放っておいてという彼女を完璧に助けると言った。〝友達〟だから。
美濃彩華が笑いと涙を見せた相手が彼女だなんて。あぁもう……。
P.333
雪豹は絶滅危惧種だ。しかも過酷な土地に生息している。家畜を餌とすることが多く〝敵〟として見なされてしまうことが多くあるらしい。最近の気候変動などが要因で生態系が崩れ悪循環。生態系の頂点、捕食者の雪豹を保全することが世界の重要な生態系を守ることにも少なからず繋がっているという。(戯言)
真由がいる。観覧車が下から上に上がるように一段ずつ階段を上がっていく。手には雪豹のキーホールダーをつけた鍵。それがその扉の〝鍵〟だ。
背中に浴びる夕陽。あの時の熱は未だ消えない。
雨が降る日はやってくるのだろうか?
真由を連れて一歩踏み出した。
桜の匂いは、もうしない。