『千歳くんはラムネ瓶のなか 2&特典SSについて』感想と考察
嘘か真実か、偽物か本物かなんてわからない。
でも、そこにあることだけは確かだ。
どうも!初めまして。
ラブコメに恋をしたみうみんです。基本的にラブコメしか読まないのですが、たまに気になったものがあれば違うジャンルも読んだりします。
と、そんなこんなで記録的な意味でもブログを書こうと思い、今ここで駄文を書いている次第です。たぶん初めてすぎて読みづらいかもしれませんがご了承ください(白目)
今回はまぁ皆さんお気づきの通り、私が今一番好きで期待しているラノベについてです。
『千歳くんはラムネ瓶のなか』
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ということで、『千歳くんはラムネ瓶のなか』です。略称は『チラムネ』となります。別に卑猥なものではありません。たぶん。
今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』についての感想と考察?をしていきます。していくのですが……たぶん皆さんと視点が違いすぎて異次元だと思うので、はぁ……こんな考えするやつもいるんやな……くらいの軽い気持ちで読んでやってください。じゃないと泣きます。
とこーさんという方とツイキャスで話した時の考察も載せておきます。皆さん良かったらとこーさんもブログやってるので、URL貼っておきますので良ければそちらも読んでみてくださいね!私のよりはるかにまともですから! ライトノベルにありがとこー
『春三日月、その舟から落ちないように足踏みを止めはしない。あぁ━━朧月夜。』
と。読了後にツイートしたのですが(覚えてる人いないだろうな)私なりの解釈というかまとめです。
春の三日月は舟のように見える。七瀬悠月はそこ(底)から跳び越える。けれど、千歳朔は足踏みを止めはしない。
そこにはっきりあるのに、悠な月は今にも消えてしまいそうで……朧月に見えた。
は?と思われるかもしれませんが、私の読了感はこんな感じの印象です。少しでも伝われば……
自分に酔いしれるのはこのへんにして、皆さんが述べてること+それ以外(自分が見た限りで)について、ツイキャスでも話したとおり……それに近いことを書いていきます!触る内容をまとめておきます。
・呼び方と明日姉について
・ハレの日ケの日
・花言葉
・青海陽と黒出目金、月と太陽
・千歳と朔
・特典SS(優空)
それではまずは
【呼び方】
これは物語を読む上でついつい気にしてしまうことのひとつではないでしょうか?自分だけだろうか……
呼び方ひとつで、その人とその人の関係性とか感情とかを読み解くことが出来る、想像することができる……と私は思いますし、私は実際にしてます。
七瀬悠月(次からは悠月)と千歳朔(次からは朔)が偽りの恋人関係を始めた時から二人の間での呼び方がその場面場面において変わりました。
「七瀬」 「千歳」 と呼びあってる時は本心。そのままというかその人自身のことを見ているような気がします。
一方、「悠月」 「朔」と呼びあってる時は作ってて偽りなのかなと。P.264のところも契約的なものとしてなのかなと思ってます。
ここからはとこーさんが私とのツイキャスで感じたことになります。
"朔"と呼ぶのはヒロインだと夕湖、優空、(悠月)
夕湖、優空からすると朔はヒーロー。
七瀬悠月は、"悠月"として恋人であるときに朔に助けられて恋をした。
"千歳"と呼ぶヒロインは、陽。
陽はガムシャラでボールを追ったり、女の子に体重かけないように意固地にならなかったりする千歳を見ている。
千歳はがむしゃらな男の子、朔はヒーロー。
見る人によって違いますね。
【明日姉】
所々に"西野明日風(次からは明日姉)"が登場します。
明日姉と会話を始める訳ですが、朔は「幻想を手に入れようとすると大抵の場合は幻滅で終わる。そしてその幻滅は大切に想っていた相手を傷つける」「一目惚れはしない」と語っています。
ですが、3章で明日姉と話している時に小さな幻滅、小さな安堵を同時に覚え自分に嫌気がさします。
ん?と、朔が明日姉のことをどう想っているのかは明確には書かれていませんが、それでも彼の発言には多少のズレというか矛盾が生じているのです。
わかりやすいようにこの話を例に挙げましたが他にも気になる点はあるのでみなさんも探してみてください。
明日姉って本当に"天気雨"みたいな人ですよね。
天気雨ってどんなものか……色々あります。
雨を降らせた雲が人が雨に気づいて、ふと顔を上げると消えていたり、晴れているのに雨が降っていたり。
天気雨という不思議な現象は、日本では昔から「狐の嫁入り」と言い伝えられ、このように呼ばれる理由は、雨が降っているのに晴れているという現実ではありえないような天候が、あたかも狐に化かされているように見えたからだそう。
古くから民話にも多く登場するように、狐は利口で、魔力のような力があると信じられてきました。
人間を化かして嫁いでいくと伝承されており、その際に嘘で取り繕っているために天気雨が降るのだと言われているらしいです。
ちなみに『千歳くんはラムネ瓶のなか 2 メロンブックス特典SS(明日風)』では、"影法師"というワードが出てきます。
お分かりいただけたでしょうか?狙ってるとしか思えません。
前に、とこーさんが話してた「明日姉という鏡から見た千歳朔が気になる」というものがずっと頭の中にあります。
カンケイには名前があるのに、そのキョリには名前がない。
【ハレの日ケの日】
まず、ハレの日は"非日常"をケの日は"日常"を表すらしいです。
日常を過ごす中での非日常的なこと。
朔と悠月は祭りに行きますよね。そこで、瓶ラムネを飲んでビー玉を取り出します。そしてそれをどうするのかと言うと、目の前にかざしてその中を子供の頃のように覗き込むんです。
そこには逆さまになった世界が広がっていて、七瀬悠月は朔にこう言うのです。「ビー玉越しに見る朔は、きれいだ」と。そして朔もお返しに「ビー玉越しに見る悠月も、きれいだ」と。
逆さまの彼と彼女がきれいだ。と、お互いに言ってるんですよね。逆さまだからきれいなのか、元が逆さまだから正しく見えるのか……
どっちが日常で非日常なのでしょうか。それともどちらもなのでしょうか?もしかしたら……
【花言葉】
いや。まさかチラムネでも花言葉に着目して読む日が来るとは……
まずは、うっちーこと"内田優空"です。
たんぽぽ、アネモネと出てきます。
『たんぽぽ』の花言葉は、「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」
花占いでよく使われる花。今抱いている気持ちが何なのかわからない。名前のつけ方さえ知らないから。脆くて砕けてしまいそうなこの想いを託そう。
『アネモネ』の一般的な花言葉は、「見捨てられた」、「見放された」、「はかない恋」、「恋の苦しみ」
赤いアネモネの花言葉は、「君を愛す」
何があろうと私はあなたを愛しています。
白いアネモネの花言葉は、「真実」、「期待」、「希望」
少しだけ期待をしてもいいかな?だから真実を。
私はここにいます。ここにいるから━━
だいたいこんな想いが伝わってくるのではないでしょうか?
ちなみにですが、アネモネには"花弁"がないんだそう。
精一杯頑張って、あなたに近づきたくて、あなたのそばに居たかったから。だから、頑張ったんだよ?
でも、背伸しすぎちゃったみたい……あぁどこで間違えたんだろう?
人の感情で言うならこんな感じでしょうか。
これも補足として、『アネモネ』に喩えられる人は、無邪気で素朴な人。感情が表情に出る。八方美人。少し遠慮がちなところがあるため、一番大切なものが手に入らない傾向。とても一途なのだそうですよ。
はい。アネモネって捉え方によっては良く思えますが私は2巻というか1巻から嫌な予感しかしていませんが、彼女のことを1番応援しております。頑張れ優空ちゃん!
次は"七瀬悠月"です。
しだれ桜、タチオアイですね。
『しだれ桜』の花言葉は、「優美」、「ごまかし」です。こちらはなるほどと。問題は次。
『タチオアイ』の花言葉は、「気高く威厳に満ちた美」です。
アオイって葉が太陽の方に向かうらしいです。
そうなると2巻でも出てきた通り、七瀬悠月という月は"青海陽"という"太陽"と出会いました。
すごいですよね……ここまで考えられてるのか、それとも私の勘違いで妄想なだけなのか。面白すぎます。
ちなみにのちなみに、柊夕湖の"ヒイラギ"の花言葉は、「用心深さ」、「先見の明」です。
【青海陽と黒出目金】
1巻の時から散々聞いて、目にしてきた方が多いと思いますが……
青海陽(次から陽)のことを黒出目金と喩えてるところがあるんです。
調べたら出目金は飼育しやすいようですが、大きく突出した目を傷つけないように注意しなければならないし、視力が弱く、動きも鈍いから素早い金魚とは混泳しない方がいいらしいです。
だから、陽ってめっちゃサバサバしてそうで朔とかとタイプがまったく違うように見えますが一番"見てる"のかなぁと。人のことを。でも夕湖には敵わないかも……
祭りの時にも出てきますが、その時に金魚の名前を決めます。自分そこで"悠月"と"陽"にちなんだものかなと思ったら……"千歳"と"朔"でしたね。でも何となく納得したというかこれも裕夢先生の考えなのかなぁと思ってしまったり。
【月と太陽】
月はいつも星々といるが、太陽はひとりぼっちだ。
月と太陽について調べていたらこんな文に出会いました。なんか惹かれました。
悠月と陽の関係のように。
千歳朔にもそのような相手がいるのでしょうか。
悠月と朔の違いはそこにもあるのかもしれない。
陽が太陽なら……
月と太陽同時に出てる時もあるよね!妄想が止まりません。
【千歳と朔】
本編を語るのは最後になります。
またまた、とこーさんとの話で彼が語っていたことについてですが、
「千歳朔は自分を月だとは思っていない。けど周囲からしたらもう十分に月なわけで、そういう意味で千歳朔の生き方に対して明日姉は『いつでも誰かがいるようで~』と言ったのでは?千歳朔は千歳あるいは朔であって自分が月に向かって歩いている、ようで近づけてないとおもってるんじゃないかなぁ」
と、話されていました。自分が言葉にできない部分を言葉にしてくれる存在に、人に感謝!
七瀬悠月って千歳朔を新月みたいだと思って彼に会いましたよね。でも、会ってみると彼女には満月に見えたのです。全然思っていたよりも違う人に見えたのです。
満月の日は「いらないものを断ち切る」といいとされていて、新月の日は「夢が叶う」と云われています。
千歳朔は満月の夜に何かを捨てたのでしょうか。新月の夜に何かを願ったのでしょうか。
千歳朔の"朔"は「新月」を表していてはじまりだと知った時は鳥肌がたちました。
柊夕湖を花にたとえるならヒイラギとひまわりあたりではないでしょうか。
『ひまわり』の花言葉は、「あなただけを見つめる」とかです。太陽の方を向いてるイメージですね。
となると、夕湖にとって朔は太陽?
とにかく千歳朔には矛盾している点が多くあり、"千歳"と"朔"の部分があるのではというのが2巻で一番言いたいことになります。
謎は深まるばかり。チラムネ読むだけでめちゃくちゃ身体的にも精神的にも疲れます。裕夢先生が今まで出会ってきた物語が、言葉たちが私たち"読者"に襲いかかってくるような感じです笑
とにかく3巻が楽しみです!読んでくれた方がいたのであればありがとうございます!駄文で申し訳ありませんでした。もし興味があれば下にSSについても書いときますので良かったら!
【特典SS(優空)】
一言でまとめると、一番千歳朔に近いのは内田優空なのでは。ということです。
過去が明かされていない優空ちゃんですが、朔くんの過去を知ってるであろう人物でもあります。
朔くんと優空ちゃんが本当はいつも飲んでる飲み物互いに逆なのでは?というのがとこーさんとのツイキャスでの感想です。
素晴らしいSSでした。
特典SS(ナナウミブックウォーカーSNS風SS)
悠月と陽がSNSでやり取りをしている所を切り取ったようなSS。
誰が、どこで、なぜ、何分時間をかけて返信したのかに注目です!
あと、最後の送信せずに残っている文には鳥肌がたちました!
以上。大雑把にですが『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』の考察と感想でした!3巻たのしみにしてましょう!
またお会い出来れば!では!