みうみんのラノベ(深読み)屋さん

基本的に読んだラノベについて感想などを記録の意味も込めて書こうかなと。深読みもする。

『千歳くんはラムネ瓶のなか 1』再読感想と2巻とかも含めての考察的ななにか。

 どうも! ラブコメに恋をしたみうみんです!

 今回はこちら

 

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: Kindle
 

 

千歳くんはラムネ瓶のなか - ライトノベル(ラノベ) 裕夢/raemz(ガガガ文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

『千歳くんはラムネ瓶のなか』の1巻です!!

いやー。やっと2周目出来ましたので「やばっ!」って思ったこと書いてきます。が、「こんな考えするやつもいるんやな」くらいの軽い気持ちで読んでください。お願いいたします。

 

 

【再読感想】

 たぶんこの物語は誰かを傷つける。そして反対に誰かを救う物語だと思う。4巻までとかこのラノインタビューとか全部通して浅井ラボ先生が仰ってた「無邪気な暴力性」という言葉が少しわかったような気がする。4巻まで読んでから戻ってきて伏線いっぱい! ってなったけど、千歳朔のちぐはぐさというか立ち位置というかなんかあやふやだなって思ったり……。

あと、目新しさはやっぱりそこまで感じないんだよな。

 

 

 

 

 

 

と、感想はこんな感じ。次、考察いきます。乱雑に書いていくので読みにくいと思うけど許して。

 

 

【青海陽】

  青海陽と千歳朔のブランコ勝負した時に、千歳朔は夕闇に一番星を見ます。

 夕闇のなか一番輝いていたから。彼女と彼の見た一番星は違うかもしれない。
でもどうか……彼と彼女が〝一番最初〟に見つけた〝星〟が同じでありますように……。(同じであるはずがないのですけど)

結果は、引き分け。互いに太陽と太陽と思っている。これをどう捉えるか……。他から見たら月でもあるわけで、月と太陽が並ぶとも考えられるけど。それは私たち読者視点だから……。うーん。難しい。

 

 

 

【内田優空と柊夕湖】

「自分の知らない自分を見つけてくれる美少女とは、たいてい恋が始まるもんさ」(P.267)

『第一印象が最悪な美少年とは、たいてい恋が始まるものよ』

 

七瀬悠月と千歳朔の電話越しの会話。指してる相手が違うとしか思えない。

内田優空の千歳朔に対する第一印象は悪かったらしいですからね。本当の優しさって、本人にだけは見えないのだという……それを見つけてくれたのは……。

「私を見つけてくれて」ってのも浮かぶね。

 

 

「その眼鏡もすっかり違和感なくなって、よく似合ってるぞ」(P.354)

 

「美点だと思ったところは素直に伝えるタイプなんだよ」(P.354)

 

「隣を歩いてる女の子が『私なんかに価値はない』みたいこと言い出したら、そんなことないよって言ってあげたくないか?」(P.354)

 

 

 

 この最後の方の山崎健太と千歳朔のやりとり、そういえば内田優空は前は眼鏡だったなと思ったら……あらまぁ繋がってるではありませんか。優空が眼鏡外して「合ってる」もしくは、「この眼鏡の方がいい」的なことを言ったのかな?と。けっこう健太の先に優空を見ちゃうんですよね。で、このやりとりが対照的だなぁと思ったのでした。それと、隣っていえば思いつく人はやっぱり彼女。

 やばいな……結構これはいい線行ってるのでは?(普通にいろんな人も思ってそう)

 

 

 

あとは内田優空の喩えである、アネモネアネモネには毒がある。朔を刺す(物理的にとは言ってない)のであれば優空だろうか。

 「朔くんは誰にでもそういうことするのカナ?」「勘弁しろよ、初めてを捧げた相手はひとりだ」っていう2巻の優空と朔の会話、喩えで使われてるたんぽぽの「別離」という花言葉から……始まるというより、もう終わってるのかもなって思うし、この2人だけで動き出してる感もある。

 

 出会うみんなを背中に乗せていたら、いつの日か一番最初に乗っけた大切なものが転がり落ちてしまうかもしれない。っていう1巻のこれ。優空かな?って思ったりしてるし、夕湖が薄いピンク色のロングニット着ててうわぁーってなった。なぜかと言うと内田優空の色だから。

  「いつかなにかを選んで、何かを捨てる覚悟だけはしておいたほうがいいんじゃない?」っていう水篠の言葉と「朔を殴る時は理不尽に泣かせた時」という海人の言葉。「正気を失ってない限り大丈夫」だという千歳朔。

 1巻の「もしもつぶれたら、夕湖がもう一度息を吹き込んで膨らませてくれるか?」という問いに、「朔はつぶれないよ」と真っ直ぐ信じてる夕湖。でもそれが眩しくて痛い。そして、4巻の「たとえば臆病風に吹かれる夕暮れの河川敷みたいに、とびきり冴えたシチュエーションで」とサックスを吹いてくれという千歳朔に「―――はい任されました。そのときはきっと、誰よりも朔くんの隣にいるから」という優空の言葉。うん。だいたい察してくれただろうかみなさん??

5巻は夏の話。夕湖との夏祭りもありそうだしヤバそう。

なにかが変わる話。誰かはわからない、なにかはわからないけど。

 

 

 

以上、短めでしたが考えたことでした!! 当たってるとかはどうなんでしょうね。ただ考えたり調べるの楽しいんですよ!!では!!

 

 

また、お会いしましょー!!